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事業計画を作成する(Part.4)

事業計画の続きをお伝えします。

 

●組織図、マネジメントメンバー
 組織図には、組織体制とともにキーマンとなる責任者についても記載します。ここで大事なのは、どういう役割があり、誰がそのプロセスの責任者なのかを明確にすることです。

 

 買い手にとっては、社長がどのような役割を担っているのか知りたいところなので、その点も記載するとよいでしょう。

 

 

 

●他社との差別化戦略
 同業他社との違いを明確にする項目です。競合会社が上場会社の場合は、いろいろな情報が開示されているので、それを記載すればいいでしょう。

 

 非上場会社の場合には情報が開示されていないことが多いので、コストを掛けられるのなら帝国データバンクなどから情報を購入して利用するという方法があります。

 

 競合他社との違いをポジショニングマップにして示す方法も、自社の立ち位置を説明しやすいのでおすすめです。

 

 

 競合優位性をどう説明するのかは、事業計画を作成するうえで重要なテーマです。例えば次の図のように、三つ程度に絞るとわかりやすいと思います。

 

 自社にとって強みだと思っていたことが、第三者にとっては意外と強みではないと感じられたり、あるいはその逆に、自社では気にしていなかったことが、他社にはマネのできないポイントだったりということもあります。自社の強みを正確に把握できていない経営者は多いのです。

 

 競合優位性の例を下記に挙げています。これらを参考に、できるだけ広い視点で自社の強みを考えてみてください。

 

 

 

●市場規模
 市場規模は、Airbnbのところでも説明したTAM・SAM・SOMの三段階で示すとわかりやすい図になります。

 

 市場規模に関する情報は、インターネットで探せば見つかることが多いです。また、より客観的で信頼性の高い市場予測データを調査会社から購入できる場合もあります。

 

 

●3カ年計画
 今後3年間の事業計画を示します。もちろん今後の順調な成長が計画されていると買い手に良い印象を与えます。業績サマリーで3期連続の右肩上がりになっていると、事業計画の信頼性も高まるといえます。

 

 ただし計画は楽観的すぎない内容にしてください。ある程度保守的に作って、しかも成長が感じられる計画がベストです。

 

 また、売上計画だけでなくEBITDAの計画も記載すると買い手が参考にしやすくなります。

 

 

 

●まとめ
 まとめとして、ビジネスモデルの優位性や今後の成長可能性、戦略などをアピールします。

 

 続く